2015/08/26

秋の錯覚

Kちゃんが、部屋で歯を磨いていた。
僕は、すこし洗面所に行って
部屋に戻ってみると、Kちゃんがいない。

夏もおわりにさし掛かって、肌さむくなってきた夜
窓があいていて、さっきまでKちゃんがいたうすぐらい部屋は、がらんとしてた。

「Kちゃんがいない。逃げ出しちゃったのかな?」
と少しあわてても、気持ちのどこかで家にはいるのだろうと落ち着いたときに
ふと別な気持ちになった。
「いや、でもいつか、また独りになる日もくるかもしれない。Kちゃんがいたのが、まるで幻のようだったかのように。人生ははかないな」なんて考えてもしまった。

キッチンにいくと、Kちゃんが、歯を磨いていた。

2 コメント:

トト さんのコメント...

秋ですねえ・・・
涼しいといろんなこと考えちゃうもんです。
だいじょーぶですよ、そこにいるからw

Shin さんのコメント...

トトさん
秋ですよねぇ。
いつも一緒でいれるときは一緒で
ちょっと離れるだけでも、心配になってしまって、だめですね。
週末は、長くいれたのでちょっと安心しました。